シャー猫ちゃんと動物病院にいく方法 鹿沼市の動物病院

鹿沼市の動物病院鈴木どうぶつ病院

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シャー猫ちゃんと動物病院にいく方法

シャー猫ちゃんと動物病院にいく方法

こんなことありませんか?

  • お手入れしようとしても、怒って触ることができない
  • 病院に連れて行こうとしても、ケージにすら入ってくれない
  • いつもお出かけする度に一苦労がある
  • ワクチンやノミダニ予防をしばらくやっていない

シャー猫ちゃんの魅力

だれかれ構わずシャーシャーする猫ちゃん、いつもシャーシャーだけどふとした瞬間だけ甘えてくれる猫ちゃん、など色んな猫ちゃんがいます。これも猫ちゃんの個性であり、猫ちゃん好きにとっては、たまらない魅力の1つです。

なぜ、シャーシャーするのか?

何か恐怖を感じたとき、不安やストレスを感じたとき、病気やケガで体調を崩しているとき、などに猫ちゃんが威嚇することがあります。この威嚇反応の一つが「シャーシャー」です。

例えば、

恐怖を感じたとき

  • 大きな騒音があったとき
  • 知らない人が近くにいるとき など

不安やストレスを感じたとき

  • 縄張りに侵入されたとき
  • 欲求が満たされないとき
  • お腹が空いているとき
  • 飼い主さんにしつこく触られたとき など

体調を崩しているとき

  • 身体のどこかに痛みを感じるとき
  • 身体に違和感を感じるとき
  • 身体のどこかにケガをしているとき など

があります。
シャーシャーは猫ちゃんの魅力ではあるのですが、体調を崩していることによってシャーシャーしていることもあるので注意が必要です。

外にでかける猫ちゃんは心配がいっぱい

完全室内飼いの猫ちゃんにも予防をお勧めしていますが、外に出る猫ちゃんであればなおさら注意が必要です。外に出る猫ちゃんに起きる心配には以下のようなものがあります。

感染症への感染

混合ワクチンで予防できる病気に感染する心配があります。また特にマダニを通じて感染するSFTSなどは飼い主様にもうつる病気ですので注意が必要です。

寄生虫への感染

ノミ、シラミ、耳ヒゼンダニ、ヒゼンダニ(疥癬)などの外部寄生虫や回虫、鉤虫、条虫類などの消化管に寄生する内部寄生虫への感染などへの注意が必要です。

外猫ちゃんとのケンカ

外で他の猫ちゃんとケンカしたりすると、怪我などの外傷リスクや、外猫ちゃんからの感染症リスクなどに注意が必要です。

これらはシャー猫ちゃんだけのリスクではありませんが、なかなか近寄らせてくれないシャー猫ちゃんですので、より注意が必要なのです。

できることはやってあげたいけど・・・

シャーシャーしててなかなか近寄らせてくれないけど、とっても可愛い家族の一員であるシャー猫ちゃん。

予防や定期健診など、できることは何かやってあげたいとお考えの方も多いと思います。でも、病院に連れて行きたくても連れて行けないんです、、、というご相談をよくお受けします。

実はそんな猫ちゃんにとっておきの方法があるのですが、一般的にはあまりよく知られていません。そういった方法をお伝え致します。

猫ちゃんを落ち着かせる方法

1度興奮し始めると、なかなか収まらないのがシャー猫ちゃんの特徴です。そのような場合に、お家を出る前に、猫ちゃんを落ち着かせるお薬を飲んでもらい、落ち着いた状態でご来院いただくという方法があります。

使用するお薬について

このお薬は、抗てんかん剤で、当院でも、抗てんかん剤としてや、椎間板ヘルニアや変性性腰仙椎狭窄症などによる神経因性疼痛の補助薬として使用しています。

この薬の副作用として鎮静効果があるのですが、この鎮静が猫ちゃんにほどよく出てくれますので、輸送や診察ストレスの緩和に用いることが出来ます。
普段の診察でも使用しているお薬ですので、安心して服用していただけます。

このお薬を使用する方法は猫の世界的な学会であるISFMからも論文発表されている方法です。

ただしこれはお薬ですので、当院にかかられたことのある猫ちゃんにはお渡しできますが、当院が初めての猫ちゃんには初回はお渡しすることが出来ません。以下にご来院いただく流れを記載しますので、ご参考下さい。

参照論文:参照:Use of a single-dose oral gabapentin to attenuate fear resiponses in cage-trap confined community cats: a double blind, placebo-contorolled filed trial. JFMS 2017

ご来院の流れ

当院にご来院いただいたことのある猫ちゃん

まずは当院に飼い主様だけでお越し下さい。
猫ちゃんの様子や前回ご来院からの変化などをお伺いさせていただきます。

可能であれば、ご来院前に猫ちゃんの様子を動画を撮ってお持ち下さい。
ご来院方法など、ご注意点についてご説明させていただきます。

当院にご来院いただいたことの無い猫ちゃん

1. 猫ちゃんを連れて来れる場合

もし、猫ちゃんをお連れいただける場合は一緒にご来院ください。
ご来院いただく際は、以下のご来院方法をご参照ください。

診察を行って今後のご来院についてご説明致します。

2. 猫ちゃんを連れてくるのが難しい場合

まずは飼い主様のみでお越しください。
猫ちゃんの様子や過去の既往歴、病院への通院歴などをお伺いし、ご来院いただくための方法をお伝え致します。

ご来院いただく際のお願い

1. 洗濯ネットに入れてお連れください

洗濯ネットはなるべく目が粗めで、体より大きめのものを選んであげましょう。
洗濯ネットに入っていると、注射や採血などの処置をそのまま行うことが可能です。
シャー猫ちゃんの場合は病院について知らない空間で不安になると暴れてしまう子もいるので、必ず洗濯ネットに入れてお連れください。

洗濯ネットだけでお連れ頂くと、ネットが破れて脱走してしまうことがありますので、必ずキャリーケースに入れてお連れ下さい。

2. キャリーケースの選び方

横開きの扉しかないキャリーケースですと、緊張して奥に逃げてしまいキャリーケースから出すのが難しくなることがあります。上が開くキャリーケースであれば、緊張しているネコちゃんでも上から出したり、キャリーケース内で処置を行ったりすることなども可能となります。

3. キャリーカバー

キャリーケースから外が見えないように、上からカバーやバスタオルなどを掛けてあげてください。お家のにおいがするバスタオルを用いることで猫ちゃんを安心させてあげる効果もあります。

4. ネコのフェイシャルフェロモン製剤

ネコちゃんをキャリーケースにいれる10~20分程前に、キャリーケースの内部にスプレーしてあげてください。効果には、個体差がありますが、落ち着かせる効果があります。

5. キャリーケースに普段から慣れさせる

キャリーケースに普段から慣れさせておくと、シャー猫ちゃんでも外出がしやすくなります。そのためにも、キャリーケースを日頃からお部屋に出しておきましょう。
キャリーケースの中でご飯やおやつをあげるなど、キャリーケースが嫌なものでないことを知ってもらうことも効果的です。