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犬・猫の腫瘍について

「犬も猫も、人間と同じなのですね」という声が飼い主様からよくあがります。 体のつくりは、人間も犬も猫も大差ありません。よって、人間同様の病気となることしばしばです。
 昔と比べて犬も猫も長生きできるようになりました。長生きするゆえに、でてくる病気・・・腫瘍もそのひとつです。
 病気で亡くなった犬の約半数は、悪性腫瘍が原因。同じく猫では1/3が悪性腫瘍のために亡くなっているという調査結果があります。
それくらい腫瘍になる犬・猫は多く存在します。

 腫瘍といっても、種類があり、その発生場所もさまざまです。
皮膚、骨、眼、肺、心臓、内臓(肝臓、膵臓、腎臓など)、脳、骨髄、等いろいろです。
 ご存知のとおり、腫瘍は良性・悪性と区別され、見た目で判断するのは困難です。
一般的には、腫瘍と思われる部分を一部抜き取り、検査を行います。
 悪性腫瘍と判断された場合は、転移の有無の確認(必要によってはCTやMRI検査)、全身状態の再度チェック、腫瘍が切除対象かどうかを考えます。また、犬・猫の病状および予後についてお話します。次いで、治療方法の検討。腫瘍除去手術、抗がん剤の選択、その他の方法(免疫学的療法、放射線照射など)、それぞれについて飼い主様とともに考えながら、今後の治療方針を決めていきます。
何よりも、犬・猫の健全な生活が保たれるよう努めています。

「腫瘍除去手術」腫瘍部分には直径1cmあたり約10億個の腫瘍細胞が存在しているといわれます。腫瘍に対する治療とは、膨大な数の腫瘍細胞を体内から追い出そう、ということです。よって腫瘍部分を含めて大きめに切除するということは非常に重要なこととなります。
 「抗がん剤」というと、とてもこわい薬・副作用がひどそうだ、と多くの方がお考えです。副作用は犬・猫にも起こる可能性はありますが、体への負担ができるだけかからないようスケジュールを組んでいきます。
 「免疫学的療法」、難しい言葉ですが、簡単に述べると、腫瘍にかかった犬・猫自身の細胞を材料にして作った製剤を用いて、自分自身の免疫力を高めるという治療方
法です。自らの免疫力を高めることによって、腫瘍細胞と戦うわけです。具体的には犬・猫の血液等の細胞を採取し、それを用いて製剤を作製、元の体に点滴等で戻してあげるということを行います 。
 「放射線照射」は、他の要因で腫瘍切除できない症例等で行います。

当院での治療症例をいくつかご紹介します。いずれの子も普通の生活の確保につとめています。

1.犬:悪性組織球症

1.犬:悪性組織球症

元気食欲がないとのことで来院されました。検査の結果、肺・肝臓・脾臓から共通の悪性腫瘍細胞が認められ抗がん剤(ロムスチン)投与を複数回行っています。
自宅でのいつもどおりの生活をできるだけ長く送れるようサポートする、それがわれわれの勤めでもあります。

2.猫:線維肉腫

背中に大きな腫瘤ができ、悪性腫瘍であることが診断され、切除手術を行いました。背中の白い影(腫瘍部分)がなくなってとても楽そうです。

2.猫:線維肉腫

3.猫:リンパ腫

呼吸が苦しそう、ということで来院されました。レントゲンでは胸部が白く映し出されています。抗がん剤投与後は胸部の白さが消失し、呼吸も正常に戻りました。

3.猫:リンパ腫

当院では新しい技術を絶えず取り入れ、実践するよう努めています。

参加した腫瘍セミナー・ウェットラボの風景をご紹介します。(日洋航空主催・オーストラリア獣医専門センターにて)

腫瘍セミナー・ウェットラボの風景

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