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ネコちゃんとの毎日の触れ合いが、病気の早期発見に重要です。

1.お家でできる健康チェック

大事なネコちゃんにはいつまでも健康でいて欲しいと思いますよね?
些細な不調のサインを見逃さないためにも普段の状態をきちんと把握することを心がけましょう。

【毎日の健康チェック】
毎日見てあげて欲しい項目
食欲 食欲はあるか?お水は飲んでいるか?など摂取量や様子などをチェックしましょう。
行動 体をなめ続けるのはストレスかもしれません。
いつもと違う仕草をしていないかをチェックしましょう。
排泄 色、臭い、量、回数、固さ、など健康な時の状態を知っておくことが大切です。
ボディ
チェック
しこりや脱毛はないか?触った時に痛みを訴えないか?など異変がないかをチェックしましょう。
部位別にみる不調のサイン
体の部位ごとに健康のチェックポイントがあります。チェックポイントを把握して、体の異変に気づいてあげましょう。
・汚れている
・臭いがある
・痒がる
・鼻水が出る
・鼻血が出る
・くしゃみをしている
・よだれが出る
・口臭がひどい
・歯肉が赤い
・唇が腫れている
・呼吸がはやい、遅い
・呼吸が苦しそう
・涙が出る
・目やにがひどい
・瞬膜が出ている
・白く濁っている
・眼をパチパチする
のど ・咳をしている
・変な音がする
・リンパが腫れている
皮膚 ・ふけが出る
・痒がる
・脱毛している
・傷がある
お腹 ・ふくらんでいる
・しこりがある
ウンチ
オシッコ
・下痢
・便秘
・頻尿
・血尿
・排尿しづらい
全身 ・けいれんしている
その他 ・嘔吐
・食欲がない
・抱っこを嫌がる
・体が熱い
・水を良く飲む
・体重が軽くなった
【数値の把握】
健康な状態での数値の把握
健康な状態での数値を知っておくと、病気の早期発見に繋がります。是非、健康な状態の数値を把握しておきましょう。
●体重
●体温
●血液検査結果
健康な数値を把握するために
  1. 定期的な来院による数値の計測
    診察の際には、体重や体温など基本的な項目の測定を行っています。飼主さんの側でも是非、数値の記録をしてあげましょう。また、病気になってからでなく、健康な状態でもご来院いただくこともお勧めしています。
    日常的なこまめなケアを大切にしましょう。
  2. 健康診断の受診
    7歳までは年間1回程度、7歳以降のシニア期は年間2回程度の健康診断の受診をお勧めしています。7歳以降のシニア期では、体力の衰えとともに免疫も落ちてきますので、病気の早期発見が長生きには必須です。
    当院の20歳を超えるご長寿ネコちゃんの多くが、年間2回程度の健康診断の受診をされています。

2.肥満に気をつけよう

体重測定

まるまるとしているネコちゃんは可愛いですが、肥満が引き起こす病気が多いのも現実です。肥満は病気のリスクとなることも十分に理解していただき、ダイエットに励んでいただくことをお勧めします。

【肥満が引き起こす主な病気】
肥満が引き起こす主な病気
心臓病 血液中に脂質が増えると、血液がドロドロになり、心臓に負担がかかります。心臓に負担がかかると、心肥大や心筋梗塞などを起こすことがあります。
糖尿病 食べ過ぎると消化器官に負担がかかりインスリンの働きや分泌に異常が起こり、その結果糖尿病にかかることがあります。
免疫不全 上記のように、肥満により心臓に負担がかかると心臓の働きが悪くなります。そうなると、体内に侵入した細菌やウイルスの増殖を抑制する免疫力が低下して、感染症になりやすくなります。
肝リピドーシス 過剰な栄養の摂取により肝臓に脂肪がたまって肝臓機能が低下してしまいます。
関節疾患 体重が重くなると、その分足腰にかかる負担が大きくなります。その結果として、痛めてしまうことも・・・。
【肥満の原因を考えよう!!】
肥満の原因を考えよう!!
ご飯・おやつ
のあげすぎ

ネコちゃんの体は、年齢や状態によって必要な栄養素が異なります。そのため、適正量を超える栄養分は脂肪になって体内に蓄積されやすくなります。

≪Point≫ ⇒ 食事の回数を多くする
1日の食事量を変えずに、1回の量を少なくして回数を多くしてあげましょう。1回の量を少なくすることで、消化をスムーズにして脂肪の蓄積を防ぎます。また、空腹の時間も減りますので、効果的です。

運動不足

室内飼いのネコちゃんは特に注意が必要です。
室内に運動用の器具を置いてあげたり、飼主さんと遊んだり、日常的に体を動かせられる環境を用意してあげることが大切です。

≪Point≫ ⇒ 体を動かして食事をあげる
食事を高いところに置いておいたり、食事を小分けにして、部屋のあちこちにおいて探させるなど、遊んで体を動かしながら食事をあげることも効果的です。

その他

遺伝や病気によって太りやすい体質も子もいます。また、避妊・去勢手術の後は基礎代謝が減って太りやすくなることもあります。
体質や状況に合わせた食事をあげることも検討してあげましょう。

食事について ~処方食と一般食~

ペットフード

上記のように、ネコちゃんの年齢や体質、病気の状況によって、適切な食事の種類が変わってきます。間違った食事をあげていると、「少量の食事しかあげていないのに、どんどん太っていく・・・」、なんてことも。
ネコちゃんの大事な栄養源である、毎日の食事のことを、もっと深く知ってあげて欲しいと思います。フードの相談は病院でも行っていますので、お気軽にお尋ねください。

3.7歳以降(シニア期)になったら

シニア期

ネコちゃんも人間と同様に、年をとるにつれ、様々な身体能力が次第に衰えていきます。飼主様にとっては、いつまでも可愛い子供のように見えても、ネコちゃんは人間の数倍の速さで年齢を重ねていくのです。
老齢になるとネコちゃんの行動もこれまでとは違う変化をしていきます。
シニアのネコちゃんとの過ごし方を知っていただき、これまで以上に楽しい生活を過ごしてください。

ネコちゃんの年齢換算表(年齢は目安です)
1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳
15歳 24歳 28歳 32歳 36歳 40歳 44歳 48歳 52歳 56歳
11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳 20歳
60歳 64歳 68歳 72歳 76歳 80歳 84歳 88歳 92歳 96歳
【部位別にみる老化のサイン】
老化のサインに気づいてあげよう(部位別にみる老化のサイン)
・視力が低下する
・目からの分泌物の色が変化してきた(白・黄色・血の混じったような茶色)
・耳の内部が汚れている
・呼んでも反応しないなど、聴力が低下している
・歯肉からの出血などの異常がある
・食事の際に食べ物を口からこぼす
・歯が抜けたり、口が臭ったりする
食事 ・水を飲む量が増加してきた
・食事の嗜好性が変化してきた
排泄物 ・糞便の色が変化してきた
・尿の回数や量が多くなってきた
・尿の回数や量が少なくなってきた
被毛 ・被毛の状態が変化してきた(乾燥・ツヤが無い・フケ・脱毛)
生活スタイル ・体重の減少がある
・寝る時間が長くなってきた
・物事への関心が低下してきた
【シニア期以降に多い主な病気】
シニア期以降に多い主な病気
歯周病 歯と歯ぐきの間に入り込んで増殖した細菌によって歯ぐきが炎症を起こし、歯を支える部分が破壊されていく病気です。歯に溜まった歯垢や歯石が主な原因となります。
甲状腺機能
亢進症
特に中高齢によくみられます。甲状腺の機能異常により、ホルモンが過剰分泌されて障害が現れてきます。食欲があるのに痩せていく場合は要注意です。
腎不全 腎臓の働きが悪くなり、老廃物が体内に溜まることにより、貧血や尿毒症などを引き起こします。飲水量やおしっこの量が増えてきたら、まず腎疾患を疑いましょう。
膵炎
(三臓器炎)
老齢期のネコちゃんによくみられますが、食欲低下、体重減少など他の病気と症状が似ているため、見つけにくい病気です。胆管肝炎などを併発し、黄疸が見られることもあり、重症化すると命に関わる病気です。
腫瘍 雌の乳房またはその付近の乳腺に様々な大きさの「しこり」が発生する病気です。猫の乳腺腫瘍は90%以上が悪性で早期の外科切除が必要となります。
関節炎 歩き方がおかしい、足をひきずるなどの症状が出ます。関節軟骨の障害により、慢性的な痛みが持続し生活の質が低下します。
外で遊ぶのが好きな子は 外へ遊びに行くのが好きなネコちゃんは、外でウイルス(伝染病・エイズ・白血病など)に感染している他のネコちゃんと触れ合うことにより、感染するリスクがあります。
高齢でウイルスに感染すると、免疫力が低下して、合併症などを起こす可能性もあります。
外に遊びに行くのが好きなネコちゃんは感染の有無を検査しておきましょう。
シニア期以降に考えたい健康診断

診察室の様子

7歳以降のシニア期は年間2回程度の健康診断の受診をお勧めしています。前述の通り、7歳以降のシニア期では、体力の衰えとともに免疫も落ちてきますので、病気の早期発見が長生きには必須です。特にシニア期になると


  1. 血液検査(血球検査、生化学検査、電解質検査)
  2. レントゲン検査(胸部・腹部)
  3. エコー検査
  4. 尿検査
  5. 便検査

を組み合わせた健康診断をお勧めしています。
内容はネコちゃんの状態や飼主様のご要望に応じてカスタマイズしますので、診察時にご相談ください。

4.迷子にならないように

植木鉢と猫

室内で飼っているネコちゃんでも、脱走して迷子になるおそれもあるなど、ネコちゃんが迷子になってしまうことがあります。
迷子になってしまった時の対策も行うことをお勧めします。

【迷子対策としてできること】
迷子対策としてできること
迷子 首輪などに迷子札を付けておきましょう。
迷子札には
 ・飼主さんのお名前
 ・住所
 ・電話番号
 ・ネコちゃんの名前
を記載しておくことをお勧めします。
マイクロチップ

体内にネコちゃんの個体情報を注入するマイクロチップは、無くすことがないため、最も確実な迷子対策です。
保健所や動物病院などに設置してあるマイクロチップリーダーで簡単に読み込めます。

当院ではネコちゃんへの負担を軽減するため、不妊手術時などの麻酔を行う際に同時に注入することをお勧めしています。

【迷子になってしまったら】
迷子になってしまったら

いなくなった場所を探す

室内飼いのネコちゃんが迷子になった場合は、知らない場所におびえ、物陰に隠れていることが多いようです。まずは近くの物陰をしっかりと探してあげましょう。
また、探す時はキャリーバッグやネコちゃんの好きな食べ物などを持っていくと良いでしょう。

関係機関に連絡する

周辺を探して見つからない場合には、どこかに保護されていることも考えられます。
地域の保健所や動物愛護センター、警察などに問合せしてみましょう。

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