
1.感染症の病気
| ◆猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症、クラミジア感染症)3種 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●くしゃみ ●鼻水 ●目やに ●結膜炎 ●発熱 ●口内炎など |
| 概要 | ウイルスなどの病原体が原因です。ネコちゃん同士の接触やくしゃみなどによって感染します。複数の猫風邪を併発するなど、症状が重くなり、ネコちゃんの抵抗力がないと死に至ることもあります。 |
| 対策 | ⇒ 混合ワクチン接種で予防できます |
| ◆猫免疫不全ウイルス(猫エイズ) | |
| 主な症状 | ●発熱 ●下痢 ●口内炎 ●リンパ節の腫れ など |
| 概要 | 猫免疫不全ウイルスが原因です。感染している他のネコちゃんとけんかなどをして傷つくとそこからウイルスが入り、うつることが多いようです。数年間の潜伏期間を経て発病することもあります。 |
| 対策 | ⇒ 猫エイズワクチン接種で予防できます |
| ◆猫汎白血球減少症 | |
| 主な症状 | ●発熱 ●食欲不振 ●嘔吐 ●黄緑の液体を吐く ●血便 など |
| 概要 | パルボウイルスが原因となります。腸などに炎症が起きると同時に白血球が急激に減少します。 特に仔猫が感染すると急激に衰弱してしまいます。 |
| 対策 | ⇒ 混合ワクチン接種で予防できます |
| ◆猫白血病ウイルス感染症 | |
| 主な症状 | ●食欲不振 ●体重減少 ●発熱 ●下痢 ●貧血 ●口内炎 など |
| 概要 | 猫白血病ウイルスに感染する血液のガンです。唾液の中に多くのウイルスが含まれているため、感染している他のネコちゃんとのケンカした際の傷や、ネコちゃん同士でなめ合うことで感染します。母親から胎児へも感染します。 |
| 対策 | ⇒ 混合ワクチン接種で予防できます |
| ◆猫伝染性腹膜炎 | |
| 主な症状 | ●発熱 ●食欲不振 ●下痢 ●おなかがふくれる ●貧血 など |
| 概要 | 感染している他のネコちゃんの唾液や尿から感染します。猫コロナウイルスが原因となります。 感染力は低いと言われていますが、発病すると致死率が高い病気といえます。 |
| 対策 | ⇒ ワクチンはありませんので、日常的な健康管理を徹底して行うことが重要です。 |
| ◆猫伝染性貧血(猫ヘモプラズマ感染症) | |
| 主な症状 | ●発熱 ●貧血 ●黄疸 ●はぐきが白い ●低体温症 など |
| 概要 | ネコちゃん同士のけんかなどでできた傷から病原体に感染して発症します。赤血球が破壊されて、強い貧血になります。 |
| 対策 | ⇒ ワクチンはありませんので、日常的な健康管理を徹底して行うことが重要です。 |
2.泌尿器の病気

泌尿器は、血液をろ過して老廃物を尿として排泄する機能を持った大切な器官です。特に寒い冬場や高齢のネコちゃんがかかりやすい病気が多いといえます。
| ◆尿石症 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●頻繁にトイレにいくが、尿が出ない ●排泄時に痛がる ●血尿 など |
| 概要 | ネコちゃんは、尿が出にくく、結石ができやすい体の構造をしています。そのため、結石が膀胱や尿道を傷つけて炎症がおこることがあります。特に、オスのネコちゃんに多い病気といえます。 |
| 対策 | ⇒ 尿路結石をできにくくする食事療法、水分を多く飲ませる |
| ◆膀胱炎 | |
| 主な症状 | ●尿が少しずつしか出ない ●尿が白く濁っている ●排泄時に痛がる ●血尿 など |
| 概要 | 膀胱が細菌に感染して炎症を起こす病気です。上記の尿石症と併発することも多いです。 |
| 対策 | ⇒ 水分を多く飲ませる |
| ◆慢性腎不全 | |
| 主な症状 | ●貧血 ●嘔吐 ●体重が減少する ●水を多く飲む ●尿の量が多い など |
| 概要 | 加齢や他の病気の影響で腎臓の機能が低下して、正常な働きをしなくなる病気です。特に高齢のネコちゃんに多い病気といえます。 |
| 対策 | ⇒ 対策はありませんが、尿検査などを定期的に行っていただくことで早期発見・早期治療ができます |
| ◆急性腎不全 | |
| 主な症状 | ●食欲不振 ●嘔吐 ●けいれん ●水を多く飲む ●尿の量が多い など |
| 概要 | 色々な影響で腎臓がダメージを受けて、急激に腎臓の機能が低下する病気です。進行が早い病期ですので、早期発見が非常に重要です。 |
| 対策 | ⇒ 対策はありませんが、尿検査などを定期的に行っていただくことで早期発見・早期治療ができます |
3.呼吸器の病気

肺、気管支などの呼吸器は、呼吸機能をするために大切な器官です。呼吸がおかしい、咳をするなど「おかしいな?」と思ったらすぐにご来院ください。
| ◆肺炎、気管支炎 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●せき ●鼻水 ●涙 ●呼吸が早い ●発熱 など |
| 概要 | 猫風邪をこじらせて、気管支炎を発症することが多いといえます。さらに発展すると肺炎を発症します。 |
| 対策 | ⇒ 対策はありませんが、「おかしいな?」と思ったらすぐにご来院ください。早期発見・早期治療が非常に重要です |
4.悪性腫瘍(ガン)の病気
| ◆リンパ腫 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●体重減少 ●食欲不振 ●嘔吐 ●下痢 ●貧血 ●呼吸困難 など |
| 概要 | 原因の半数以上が猫白血病ウイルスが占めています。ネコちゃんの悪性腫瘍(ガン)の中で最も多く、リンパ球がガン細胞におかされます。 |
| 対策 | ⇒ 原因の猫白血病ウイルスは、猫白血病ワクチン接種で予防できます。 |
| ◆扁平上皮ガン | |
| 主な症状 | ●小さな腫瘍 ●かさぶた ●出欠 など (皮膚、耳、口、眼のまわりなどに) |
| 概要 | 紫外線が原因で皮膚や口の中を覆っている扁平上皮という細胞がガン化する病気です。 |
| 対策 | ⇒ 対策はありませんが、特に白いネコちゃんや白い毛の部分があるネコちゃんは紫外線の影響を受けやすいので注意しましょう。 |
5.内分泌の病気
| ◆糖尿病 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●嘔吐 ●下痢 ●体重減少 ●脱水症状 ●水を多く飲む ●尿の量が多い ●よく食べるのに痩せる など |
| 概要 | インシュリンの量が低下することが原因で血糖値が高くなる病気です。様々な合併症を引き起こすことが多いといえます。 |
| 対策 | ⇒ 血糖値をコントロールするための食事療法をお勧めしています。 |
| ◆甲状腺機能亢進症 | |
| 主な症状 | ●水を多く飲む ●尿の量が多い ●よく食べるのに痩せる ●異常に活発 など |
| 概要 | 甲状腺の働きが活発になりすぎ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。特に高齢のネコちゃんに多いといえます。 |
| 対策 | ⇒ 対策はありませんが、「おかしいな?」と思ったらすぐにご来院ください。早期発見・早期治療が非常に重要です |
6.循環器の病気
| ◆肥大型心筋症 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●咳 ●疲れやすい ●運動を嫌う ●呼吸が速い ●後ろ足がマヒしている など |
| 概要 | 心臓の筋肉が何らかの病気で厚くなり、心臓の働きが弱くなる病気です。原因は不明で、根本的に治療する方法もないため、早期発見が重要です。 |
| 対策 | ⇒ 対策はありませんが、「おかしいな?」と思ったらすぐにご来院ください。早期発見・早期治療が非常に重要です |
7.消化器の病気

消化器は栄養素の消化・吸収する機能を持っています。
便や尿は消化器の状況を表していることが多いので、日々のチェックが重要です。
| ◆胃腸炎 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●嘔吐 ●下痢 ●貧血 ●脱水症状 など |
| 概要 | ウイルスや細菌感染などが原因と胃腸に炎症が起こり、うまく機能しなくなってしまう病気です。 |
| 対策 | ⇒ 古いフードや水などが原因となることもありますので、常に新しいフードや水をあげるようにしましょう。 |
| ◆毛球症 | |
| 主な症状 | ●嘔吐 ●下痢 ●便秘 ●食欲不振 など |
| 概要 | 毛づくろいの際に飲み込んだ毛がうまく排出されず、胃の中で大きな塊になってしまう病気です。 |
| 対策 | ⇒ 日常的にこまめにブラッシングを行い、飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。また、飲み込んだ毛を排出しやすくするフードもあります。病院でご相談ください。 |
| ◆内部寄生虫症 | |
| 主な症状 | ●食欲不振 ●下痢 ●貧血 ●お腹がふくれる など |
| 概要 | 寄生虫がネコちゃんの体内に入って住み着くことにより、栄養の一部を寄生虫に吸い取られてしまう病気です。 栄養不足や発育不良を引き起こします。 |
| 対策 | ⇒ 定期的に寄生虫の駆虫薬で予防することをお勧めします。 |
| ◆巨大結腸症 | |
| 主な症状 | ●嘔吐 ●下痢 ●血便 ●食欲不振 ●脱水症状 ●便が出ない など |
| 概要 | 様々な原因で慢性の便秘になってしまうことにより、停滞した便が結腸(直腸の手前にある大腸の大半を占める部分)にたまることで発症します。 |
| 対策 | ⇒ 日常的に運動をさせる、トイレを清潔にして便をしやすい環境を作るなど、便が出やすいようにすることが重要です。 |
8.皮膚の病気
| ◆皮膚炎 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●脱毛 ●ふけ ●皮膚のかゆみ ●皮膚のただれ など |
| 概要 | ノミに反応して起こるアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、真菌性(カビ)皮膚炎など、皮膚炎には様々な種類があります。 |
| 対策 | ⇒ 体質により皮膚炎の原因物質は異なります。ノミ・ダニ予防や寄生虫予防、アレルギー源の特定など、様々な対策があります。 |
| ◆疥癬(かいせん)・耳疥癬 | |
| 主な症状 | ●頭を振る ●顔や耳のふちが脱毛する など |
| 概要 | 野良猫がうつることが多いといえます。疥癬は猫ヒゼンダニが寄生する、耳疥癬は耳ヒゼンダニが寄生することによって引き起こされます。 |
| 対策 | ⇒ ダニ、耳ダニ予防を行うことをお勧めします。 |
9.顔まわりの病気

目や鼻や口腔内などはウイルスや外傷による病気が多い部位です。
症状が眼で見てわかることも多いので、毎日顔周りをチェックしてあげましょう。
| ◆角膜炎 | |
|---|---|
| 主な症状 | ●涙 ●目やに ●眼をこする ●眼が白く濁る など |
| 概要 | ウイルス、細菌の感染、外部の刺激により角膜に炎症ができる病気です。 |
| 対策 | ⇒ ネコちゃんが眼をこするようになったら、発症の可能性があります。悪化させないように、眼を触らせないことが大事です。まずは病院へお越しください。 |
| ◆結膜炎 | |
| 主な症状 | ●充血 ●かゆみ ●目やに ●涙 ●まぶたが閉じて開かない など |
| 概要 | まぶたの裏側や眼の表面を覆う結膜が炎症を起こす病気です。また、猫ヘルペスウイルスや、猫カリシウイルスなどの感染症の症状としても発症します。 |
| 対策 | ⇒ 感染症対策としては、混合ワクチン接種をお勧めします。 |
| ◆歯周病 | |
| 主な症状 | ●口臭 ●歯が抜ける ●歯ぐきの腫れ ●出血 など |
| 概要 | 歯垢や歯石が原因で歯肉に炎症が起きる病気です。 |
| 対策 | ⇒ 定期的なデンタルケアで、お口の中に歯石が付かないようにしておくことが必要です。 |
| ◆口内炎 | |
| 主な症状 | ●食欲不振 ●舌や口の中の粘膜が腫れる ●顔を触られるのを嫌がる など |
| 概要 | 口の中の傷や、歯石、ウイルス感染など原因は様々です。慢性的になることが多く、潰瘍に変わることもあります。 |
| 対策 | ⇒ 定期的にデンタルケアを行うなど、口の中を清潔に保つことが大事です。 |
| ◆外耳炎 | |
| 主な症状 | ●耳をかゆがる ●耳が臭う ●耳垢が出る ●耳の中が赤く腫れる など |
| 概要 | 耳の穴の入口から鼓膜までの外耳道が炎症を起こす病気です。傷や細菌、真菌、アレルギー性など原因は様々です。 |
| 対策 | ⇒ 耳の中を常に綺麗にすることが重要です。 |
10.猫から人にうつる病気

ネコちゃんから人にうつる病気を人獣共通感染症(ズーノーシス)といいます。ネコちゃんだけでなく、飼主様にも影響がありますので、しっかりと予防を行うことが重要です。
| ◆猫ひっかき病 | |
|---|---|
| ネコちゃんの主な症状 | ●無症状 |
| 人の症状 | ●発熱 ●リンパ節の腫れ など |
| 概要 | ネコちゃんの体内に存在するバルトネラ菌が原因となります。ネコちゃんにひっかかれることで人に感染します。 |
| 対策 | ⇒ 定期的にネコちゃんの爪を切って、ひっかき傷ができないようにしましょう。 |
| ◆パスツレラ症 | |
| ネコちゃんの主な症状 | ●無症状 |
| 人の症状 | ●患部の痛み ●リンパ節の腫れ など |
| 概要 | ネコちゃんの口や爪に存在するパスツレラ菌が原因となります。噛まれたり、ひっかかれたりすることで人に感染します。 |
| 対策 | ⇒ 定期的にネコちゃんの爪を切って、ひっかき傷ができないようにしましょう。また、ネコちゃんとキスをしたり、同じ箸で食べ物などをあげないようにしましょう。 |
| ◆トキソプラズマ感染症 | |
| ネコちゃんの主な症状 | ●無症状 |
| 人の症状 | ●妊婦さんが感染した場合に、ごくまれに胎児に影響が出ることがあります。 |
| 概要 | ネコちゃんの便の中にいる寄生虫が人の体内に入ることで感染します。 |
| 対策 | ⇒ ネコちゃんのトイレの掃除をした後などは、消毒や手洗いをきちんと行いましょう。 |
| ◆皮膚糸状菌症 | |
| ネコちゃんの主な症状 | ●フケ ●脱毛 など |
| 人の症状 | ●赤み ●水ぶくれ ●かゆみ など |
| 概要 | 皮膚にカビが生える病気です。感染しているネコちゃんと接触することでうつることがあります。 |
| 対策 | ⇒ ネコちゃんにカビが生えないように、部屋の中の換気をよくことや、ネコちゃんの皮膚病を定期的にチェックしましょう。 |




















